出稼ぎしない選択へ

履歴書

支援の輪が広がる

富山県の職探しのサイトを覗くと、季節転職という見慣れない言葉を見つけることがあります。これは、冬場の季節環境が厳しい地域に見られる言葉の一つです。転職とは、一つの職場を退職して次の職場に就職することを意味します。が、季節転職という言葉は、少々意味合いが違います。季節転職とは、農家や旅館などの仕事をする人が、本業の仕事ができない冬場に別の仕事をすることです。これまでは、出稼ぎなど富山県外で働く人が多かったのですが、最近では県内での働き口を希望する人が増えています。それというのも、出稼ぎの賃金単価が低くなり、滞在費も賄えない状況が増えているのです。そして、もう一つの理由として、出稼ぎの仕事は肉体労働が多く、体力的にきついということがあります。富山県の労働支援センターでは、この問題を解決するために、県内の企業に働きかけたり、希望者に資格取得を促しています。富山県内でも冬場の仕事がない訳ではありません。雪深い地域では、冬場の除雪作業などは重要な仕事です。そのような仕事を出稼ぎ組に回せるように、除雪車の運転免許講習も進めています。また、観光地などで働くための技能講習にも力を入れています。このような尽力の結果、出稼ぎの率は減少し、県内でのプチ転職が増えています。この取り組みにより地元で働けるようになった労働者は、仕事が楽になり収入も増えたと喜んでいます。同じような試みは、隣接する長野や新潟でも始まっています。